ダノンウィルヘルム（2021年生、母Finest City）

ダノンウィルヘルム（2021年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+パプアニューギニアの山の名」。毛色は鹿毛。種牡馬のレイデオロ（当時7歳）と交配したFinest Cityが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2024年の稲富菜穂☆小堺翔太来場記念(C2二)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダノックスによって1億6,500万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2024年）

2月4日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に敗れた。

8月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

10月24日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、稲富菜穂☆小堺翔太来場記念（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエコロカイザーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

11月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のヤマトフェイスに3馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

4歳（2025年）

4月6日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、高杉吏麒騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

5月11日、中4週で迎えた9戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

5月25日、中1週で迎えた10戦目は、柴田裕一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの二王子特別（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

8月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

9月14日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西塚洸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

2024年9月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスカンジナビアに詰め切れず、約15馬身差の2着に敗北した。