ツルマルツヨシ（1995年生、母スィートシエロ）

ツルマルツヨシ（1995年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時14歳）と交配したスィートシエロが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地11戦5勝。1999年の京都大賞典(G2)に勝利した他、1999年の朝日チャレンジカップ(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

5月2日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は514kg。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のテイエムタイガーに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月8日、約6か月半の休養明けで迎えた2戦目は、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた3戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るステートフェローを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

4歳（1999年）

6月6日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエレガントモアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

7月25日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月12日、中6週で迎えた6戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のメイショウオウドウに1馬身半の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

10月10日、中3週で迎えた7戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメジロブライトを3/4馬身振り切って重賞2勝目をマークした。

10月31日、中2週で迎えた8戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（6戦4勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

12月26日、中7週で迎えた9戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（7戦4勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

5歳（2000年）

10月8日、約9か月半の休み明けで迎えた10戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（8戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤田伸二騎手（9戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。