レッドレイヴン（2010年生、母Wonder Again）

レッドレイヴン（2010年3月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋光沢ある黒い髪の色。本馬毛色より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のSmart Strike（当時18歳）と交配したWonder Againが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦6勝2着3回。2014年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で4着に入った他、2012年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額3,400万円（8.5万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

7月1日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るジェイケイネオを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月4日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のピュアソルジャーに1馬身3/4の差をつけて1番人気に応えた。

11月17日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したコディーノを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（2013年）

4月27日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に敗れた。

10月20日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したディサイファを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月8日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェスティヴタローを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2014年）

1月26日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月15日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた10戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のムーンリットレイクに3馬身半の差をつけて制した。

5月11日、中3週で迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月6日、中7週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

7月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

12月21日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のスピリタスに2馬身の差をつけて休み明け初戦を物にした。

5歳（2015年）

2月22日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月12日、中6週で迎えた16戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

7月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、逃げるマイネルミラノを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月19日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月27日、中9週で迎えた19戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦3勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

6歳（2016年）

2月28日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

4月3日、中4週で迎えた21戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

7月3日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマテンロウボスに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

7月17日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

7歳（2017年）

6月11日、約11か月の休み明けで迎えた24戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

7月23日、中5週で迎えた25戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

12月9日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた28戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。