アブニール（2011年生、母フレンチアウル）

アブニール（2011年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「未来（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンズ（当時15歳）と交配したフレンチアウルが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地27戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ダーレー・ジャパン・ファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、中辻明によって315万円で落札された。

日吉正和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

10月14日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/重）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

3歳（2014年）

1月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアグネスモバイルを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

2月22日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

7月5日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったサカジロヴィグラスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月26日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

9月7日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は酒井学騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

10月4日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（4戦1勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

11月1日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

4歳（2015年）

1月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた12戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた15戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

5月9日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

11月1日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月6日、中4週で迎えた20戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

5歳（2016年）

1月16日、中5週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

2月28日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3月5日、連闘で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

5月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

9月10日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（8戦1勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。