カスクストレングス（2012年生、母イシノショウジ）

カスクストレングス（2012年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「樽出しのウイスキー」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエイシンサンディ（当時19歳）と交配したイシノショウジが16歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は棚川光男。戦績は、中央平地20戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、棚川光男から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、芹澤精一によって462万円で落札された。

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

8月31日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったラタナキリに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月8日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2015年）

1月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

3月29日、中9週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5月3日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエンクエントロスをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

5月30日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

10月17日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた13戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

4歳（2016年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月21日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

3月21日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のニシノカブケをクビ差振り切って優勝

8月21日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

10月10日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦2勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた20戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。