ナルエース（1985年生、母ナルグリーン）

ナルエース（1985年5月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアローエクスプレス（当時18歳）と交配したナルグリーンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）豊巻牧場。戦績は、中央平地32戦5勝2着5回、中央障害1戦0勝、地方13戦1勝2着2回。1988年の春蘭賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古川平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

10月18日、デビュー戦は宮徹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

11月14日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月6日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオテンバギャルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月20日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリキマナードに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1988年）

1月9日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバンブーメモリーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

1月24日、中1週で迎えた6戦目は、4歳400万下の呉竹賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3月19日、中7週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれ賞（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの春蘭賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、最後はゲイリーサンダーと並んで3着同着となった。

5月14日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた10戦目は、4歳900万下の白藤賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた11戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のやまゆり賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

11月13日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

11月19日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

12月10日、中2週で迎えた14戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた15戦目は、山本康二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4歳（1989年）

1月15日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山本康二騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノハマカゼに5馬身の差をつけて3勝目を収める

1月28日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上1400万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本康二騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったダンシングサムにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

2月18日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上1400万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本康二騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の鳴門ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で山本康二騎手（4戦1勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

12月16日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は宮徹騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

5歳（1990年）

1月6日、中2週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮徹騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったヤマトビューテイに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月10日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の東条湖特別（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったニッポーデュレンに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

2月25日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のヘラクレスに5馬身の差をつけて制した。

4月7日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の姫路特別（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったヘラクレスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月29日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の祇園特別（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の紫野特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロングニュートリノを自慢の末脚で半馬身差し切って5勝目を挙げた。

6月23日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦のパールステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた31戦目は、広松孝司騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 曇/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（1991年）

1月26日、約6か月半の休養明けで迎えた32戦目は、梅野信一騎手を鞍上に迎えて、羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた33戦目は、橿原ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で梅野信一騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に終わった。

5月24日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、宮本仁騎手を鞍上に迎えて、エメラルド特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のハツピーカーンに3馬身の差をつけて6勝目を手にした。

6月26日、中4週で迎えた35戦目は、マイル争覇（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮本仁騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7歳（1992年）

4月16日、約10か月の休み明けで迎えた36戦目は、酒井作男騎手を鞍上に迎えて、チューリップ特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月11日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた37戦目は、白バラ特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井作男騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた38戦目は、ガーベラ特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井作男騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた39戦目は、ルビー特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井作男騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた40戦目は、スプリンター争覇（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井作男騎手（4戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月6日、中4週で迎えた41戦目は、内沢信昭騎手を鞍上に迎えて、サルビア特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

9月27日、中2週で迎えた42戦目は、マリーゴールド特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内沢信昭騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったニシケンノーザリーから3馬身差の2着となった。

10月16日、中2週で迎えた43戦目は、セントポーリア特別（中京(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内沢信昭騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた44戦目は、みのり賞（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内沢信昭騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた45戦目は、ポインセチア特別（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内沢信昭騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。3着を確保した。

11月26日、中1週で迎えた46戦目は、トパーズ特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内沢信昭騎手（5戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒデノデュレンから2馬身差の2着となった。