スマイルトゥモロー（1999年生、母コクトビューティー）

スマイルトゥモロー（1999年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時9歳）と交配したコクトビューティーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地14戦4勝。2002年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)に勝利した他、2002年のフラワーカップ(牝G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

10月27日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授のガッツでゴールまで頑張り、4着に入った。

11月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマッキーグレイスに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月16日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

3歳（2002年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のメイセイプリマに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

3月16日、中1週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネヴィータに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を奪取した。

4月7日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、6着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のチャペルコンサートに1馬身半の差をつけて3歳女王の座を獲得した。

11月10日、約6か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

4歳（2003年）

6月15日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

7月13日、中3週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 雨/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

10月19日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着に入った。

11月16日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

12月21日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

5歳（2004年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。