ケルビック（2004年生、母リニアミューズ）

ケルビック（2004年3月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「無邪気な」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時20歳）と交配したリニアミューズが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地13戦1勝2着1回、地方8戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

太宰義人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月18日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3歳（2007年）

3月17日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したホウライパレードに3/4馬身届かず2着となった。

4月14日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦0勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月8日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2008年）

1月7日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、一般C2二アイ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のジルハングアップをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

2月5日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C1三アイ（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では弾けるように疾駆したが、アドマイヤロマネにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3月26日、中6週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた10戦目は、六分儀座特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた11戦目は、春風特別（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のミステリーゴットに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月18日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、一般B3三 C1二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったブルートリポスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月24日、中9週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた13戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

9月15日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた15戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のブラックルーラーをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

10月12日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

11月29日、中6週で迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

5歳（2009年）

4月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、花衣特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた20戦目は、脇田創騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の滝夜叉姫特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

5月21日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、薫風特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。