インキュベーター（2010年生、母ネイチャーガイド）

インキュベーター（2010年1月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「起業支援者」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時15歳）と交配したネイチャーガイドが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地11戦0勝2着1回、中央障害6戦0勝、地方3戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年のキツツキ特別。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、吉澤ステーブルによって2,730万円で落札された。2歳のとき、吉澤ステーブルから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

2月17日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

4月27日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、サクラダムールに半馬身交わされて2着となった。

5月11日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、6着に終わった。

8月3日、中8週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月4日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の雷鳥特別（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたマルヨディローゼ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月17日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のマリーダダに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月2日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦のキツツキ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラブミージェームスに9馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月16日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

4歳（2014年）

1月13日、中7週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

4月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた12戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の燧ヶ岳特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

8月3日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい18着に終わった。

10月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

5歳（2015年）

3月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 雨）に出走。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。

4月12日、中5週で迎えた16戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は金子光希騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。10着に終わった。

7月11日、中6週で迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金子光希騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた19戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で金子光希騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。4着を確保した。

8月15日、中2週で迎えた20戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で金子光希騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。