エンブリオ（2006年生、母ブルーフェリシア）

エンブリオ（2006年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「胎児」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時11歳）と交配したブルーフェリシアが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は藤井牧場。戦績は、中央平地13戦1勝2着1回。2009年のきさらぎ賞(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、藤井益美から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、藤井益美から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、藤井益美から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、賀張共同育成センターによって315万円で落札された。2歳のとき、槇本牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

清水英克厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月2日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた2戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴールデンチケットに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月28日、中4週で迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

3歳（2009年）

1月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下のビオラ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丸田恭介騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた5戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4歳（2010年）

1月23日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

3月28日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたカーネリアンシチー決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月9日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

6月26日、中6週で迎えた11戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の種市特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり15着に終わった。

5歳（2011年）

10月16日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。