アサクサモーゼル（1988年生、母シヤトーオー）

アサクサモーゼル（1988年6月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のタケシバオー（当時23歳）と交配したシヤトーオーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は松本牧場（浦河）。戦績は、中央平地13戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1991年の’91インターナショナルジョッキーズ1(900万下)。

経歴

デビュー前

平井雄二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

4月7日、デビュー戦は大西直宏騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月26日、中4週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた4戦目は、五十嵐久騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、2着となった。

7月6日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で五十嵐久騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るナナヨーカムイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下の笹山特別（新潟芝1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で五十嵐久騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月25日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐久騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

10月13日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐久騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で五十嵐久騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマニンドルフィンに4馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

11月23日、中2週で迎えた10戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91インターナショナルジョッキーズ1（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のタカラスマイルに2馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

4歳（1992年）

3月15日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は五十嵐久騎手（6戦2勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

5歳（1993年）

8月28日、約17か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐久騎手（7戦2勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

10月10日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐久騎手（8戦2勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。