ヴィネット（2017年生、母シャルマンスタイル）

ヴィネット（2017年5月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「本の扉につける装飾模様」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時9歳）と交配したシャルマンスタイルが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は笠松牧場。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月16日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

3歳（2020年）

3月28日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウォーターラーテルに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

4歳（2021年）

2月6日、中9週で迎えた6戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ラヴォアドゥースに交わされて1馬身差の2着となった。

2月27日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のラボンダンスに5馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月21日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（5戦2勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

12月26日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの鳥取特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（6戦2勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

5歳（2022年）

1月10日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（7戦2勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい8着に終わった。

3月20日、中9週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で松若風馬騎手（8戦2勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

2022年3月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。