ヴィレム（2021年生、母ポウリナズラヴ）

ヴィレム（2021年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より。母名より連想。競走馬の王を目指して欲しい」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時11歳）と交配したポウリナズラヴが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はパカパカファーム。主な勝ち鞍は2023年の2歳未勝利(未勝利)。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

11月12日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー京都（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は534kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたアドミラルシップ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

12月9日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエラトーを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2024年）

2月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

5月4日、中9週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

6月9日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスティンガーグラスを半馬身振り切って制した。

9月22日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた7戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの村上特別（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2025年）

2月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は西塚洸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るタケトンボを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

6月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月26日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月25日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は西塚洸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシンハナーダにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

11月30日、中4週で迎えた13戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス(ジェンティルドンナ追悼競走)（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のウインオーディンに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。