オイスターチケット（1998年生、母ナムラピアリス）

オイスターチケット（1998年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のウイニングチケット（当時8歳）と交配したナムラピアリスが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は蠣崎牧場。戦績は、中央平地11戦2勝。2000年のファンタジーステークス(牝G3)で3着に入った他、2000年のすずらん賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、蛎崎牧場から「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」と「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。2歳のとき、蛎崎牧場から「北海道5月3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、金子真人によって735万円で落札された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

7月16日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のリニアミューズをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

8月19日、中2週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

8月26日、連闘で迎えた4戦目は、3歳500万下（札幌芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月24日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスペランツァに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

11月5日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

12月3日、中3週で迎えた7戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

3歳（2001年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

4月8日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

5月20日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。