シンシンパッション（1996年生、母ビューチフルロマン）

シンシンパッション（1996年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時8歳）と交配したビューチフルロマンが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地17戦3勝。主な勝ち鞍は2000年の鹿島特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

6月12日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月1日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた3戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい17着に敗れた。

10月2日、中6週で迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホクトノゾミに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月13日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のモンテクラウンに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

12月19日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

4歳（2000年）

1月6日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた9戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3月26日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鹿島特別（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のセントメイストームに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月16日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

10月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の浦安特別（中山ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の多摩川特別（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

11月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。