アイアンデューク（2006年生、母テンペストケース）

アイアンデューク（2006年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「超弩級戦艦鉄人公爵」。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時9歳）と交配したテンペストケースが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）登別上水牧場。戦績は、中央平地37戦3勝2着3回。2008年の函館2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2009年のクロッカスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、上水牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、上水牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、栗坂崇によって525万円で落札された。

伊藤伸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月12日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のツクバホクトオーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月10日、中3週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では閃光の如き末脚を披露し、3着に入った。

8月31日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月2日、中8週で迎えた4戦目は、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したストロングガルーダを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中1週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた6戦目は、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンタイガーを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

1月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月8日、中4週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキューバンエイトを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

4月11日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

8月2日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

4歳（2010年）

8月22日、約9か月の休養明けで迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のインディアトロフィー（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の朝里川特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

9月26日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

5歳（2011年）

2月14日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

3月26日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた20戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマキハタピンナップをアタマ差振り切って久々に白星を挙げた。

4月23日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（4戦2勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったカゼノグッドボーイにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

5月22日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（5戦2勝）。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月18日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（6戦2勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた26戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた27戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

12月3日、中9週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（7戦2勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

6歳（2012年）

1月14日、中5週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月12日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた33戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

9月16日、約5か月の休養明けで迎えた35戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた36戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた37戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。