アイノエイション（1989年生、母アイノデバイン）

アイノエイション（1989年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアイノセントスキー（当時8歳）と交配したアイノデバインが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地23戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の4歳500万下。

経歴

デビュー前

土門健司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月2日、デビュー戦は西浦勝一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は548kg。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャトーテンを半馬身振り切って初白星を挙げた。

2月22日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

3月28日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で西浦勝一騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で西浦勝一騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサンナイスホーラーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月23日、中2週で迎えた7戦目は、4歳900万下の菩提樹ステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は7戦連続で西浦勝一騎手（6戦2勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた8戦目は、内田国夫騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の白藤ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月12日、中4週で迎えた9戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着を確保した。

8月2日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は西浦勝一騎手（7戦2勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

9月20日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（8戦2勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（9戦2勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったメイショウセントロに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

11月1日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（10戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西浦勝一騎手（11戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で西浦勝一騎手（12戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったチアズラックに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

4歳（1993年）

8月1日、約8か月の休養明けで迎えた16戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月21日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月4日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた21戦目は、出口敏幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の檜原湖特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で出口敏幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、グローリーデイズに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月13日、中2週で迎えた23戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。