ヴェルティージュ（2002年生、母メイデンズブラッシュ）

ヴェルティージュ（2002年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「目が眩むこと、陶酔、目眩（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のカーネギー（当時11歳）と交配したメイデンズブラッシュが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者はサンライズステイブル。戦績は、中央平地16戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

10月23日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったダイワアプセットにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

11月21日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

3歳（2005年）

1月10日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のマイネルスプレモに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

4月9日、中5週で迎えた7戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこけもも賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2006年）

2月12日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、5着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

4月2日、中2週で迎えた12戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレフィナーダを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

4月22日、中2週で迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の六社特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

5歳（2007年）

3月3日、約10か月の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったパートゥーアワーズにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3月17日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。