ユースフル（2007年生、母エルミラージュ）

ユースフル（2007年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「青年らしい、活気のある」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時20歳）と交配したエルミラージュが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）畑端牧場。戦績は、中央平地20戦2勝2着3回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、畑端牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、畑端牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、武田ステーブルによって430.5万円で落札された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

12月26日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3歳（2010年）

2月28日、中8週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

4月10日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のエイダイボルトに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月11日、中8週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の陸奥湾特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に敗れた。

10月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

11月6日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったナイトフッドにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月21日、中1週で迎えた8戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

4歳（2011年）

2月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるダノンエクスプレスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月19日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

4月23日、中8週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

6月12日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったツクバキングに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

8月7日、中7週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（5戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

5歳（2012年）

7月1日、約11か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

9月9日、中9週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

10月13日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（8戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミラクルミイクンをハナ差振り切って久々に美酒を浴びた。

6歳（2013年）

2月10日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

11月25日、約7か月の休養明けで迎えた21戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、プロキオン賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月29日、中4週で迎えた22戦目は、イヤーエンド賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

7歳（2014年）

2月3日、中4週で迎えた23戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、春雷特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。