アミリス（2002年生、母ミスティーグリーン）

アミリス（2002年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「エッセンシャルオイルの一種」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時10歳）と交配したミスティーグリーンが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）笠松牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

12月4日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は496kg。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のイットーフレンチをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

3歳（2005年）

1月8日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

11月6日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

4歳（2006年）

2月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、バレンソールにクビ差交わされて2着となった。

3月12日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグランプリオーロラを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って2勝目をゲットした。

3月25日、中1週で迎えた10戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の神鍋特別（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の桶狭間特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

7月9日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフォルテピアノに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。