キャスティング（2003年生、母フミノプロキオン）

キャスティング（2003年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「配役」。毛色は鹿毛。種牡馬のサニーブライアン（当時9歳）と交配したフミノプロキオンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）カミイスタット。戦績は、中央平地11戦2勝2着1回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、カミイスタットから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、カミイスタットから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、広松金義によって105万円で落札された。

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

9月11日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に終わった。

12月11日、中9週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったインテレットに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中1週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のユーセイシアトルに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフレンチウォリアーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

2月19日、中4週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦2勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

4月2日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた8戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた9戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

4歳（2007年）

2月25日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦2勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

5月12日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。9着に敗れた。