ニホンピロヘーゼル（2013年生、母ニホンピロキャット）

ニホンピロヘーゼル（2013年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋栗色」。毛色は鹿毛。種牡馬のカジノドライヴ（当時8歳）と交配したニホンピロキャットが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2018年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

1月31日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

2月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったクリノサンレオにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

3月12日、中2週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトップノートに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月25日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 小雨/重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

7月30日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

8月21日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

9月25日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、レッドディオーサに半馬身交わされて2着となった。

10月9日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のアスタキサンチンに4馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

11月6日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、レッドディオーサに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4歳（2017年）

2月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は川島信二騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

3月18日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のフォンターナリーリをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月9日、中2週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

5月7日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

9月18日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

5歳（2018年）

2月4日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（7戦1勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着を確保した。

2月25日、中2週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のバニーテールに1馬身1/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

4月8日、中2週で迎えた22戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（9戦2勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の闘争本能でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

7月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（10戦2勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（11戦2勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

10月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。

6歳（2019年）

1月12日、中9週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた29戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。