デュアルストーリー（2000年生、母ディアブロズストーリー）

デュアルストーリー（2000年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「二つの同時進行する物語」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンドスウィープ（当時9歳）と交配したディアブロズストーリーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦4勝2着1回。2002年のダリア賞(オープン)で3着に入った他、2002年のマリーゴールド賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

6月22日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は412kg。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユーワテンザンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月20日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのマリーゴールド賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

8月10日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月14日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、2歳オープンのカンナステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

3歳（2003年）

1月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のスプリングボードに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

3月16日、中5週で迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

8月30日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。11着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたハセノバクシンオー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2004年）

1月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで楽々と抜け出し、最後は2着のシンボリブレイドに4馬身の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

1月24日、連闘で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘争本能でしぶとく粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のジャズアップをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

9月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい14着に敗れた。

12月5日、中9週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

5歳（2005年）

1月9日、中4週で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

4月23日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた19戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。