オーロラエックス（2021年生、母Galileo’s Song）

オーロラエックス（2021年3月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「夜明け+未来(X)」。毛色は鹿毛。種牡馬のサトノダイヤモンド（当時8歳）と交配したGalileo's Songが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2025年の小倉牝馬ステークス(牝ハンデG3)で4着に入った他、2025年のカシオペアステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、下河辺牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

12月23日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー阪神（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアンジョルラスを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3歳（2024年）

6月15日、約6か月の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るケーブパールを鬼脚で3/4馬身差し切って休養明けの一戦を制した。

9月15日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

11月23日、中9週で迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスのコントレイルメモリアル（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサトノスカイターフに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4歳（2025年）

1月25日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定のハンデG3の小倉牝馬ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月30日、中8週で迎えた6戦目は、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

5月24日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのシドニートロフィー（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（6戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松山弘平騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月10日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で松山弘平騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松山弘平騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミナデオロをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月25日、中6週で迎えた11戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で松山弘平騎手（10戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナムラエイハブをクビ差振り切って優勝

11月16日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で松山弘平騎手（11戦5勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に敗れた。