クイックジャイヴ（2000年生、母Fabulously Fast）

クイックジャイヴ（2000年1月31日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「素晴らしいジャイヴの動き（社交ダンスのステップ）」。毛色は鹿毛。種牡馬のA.P. Indy（当時11歳）と交配したFabulously Fastが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2004年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

4月6日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は516kg。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

5月4日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

6月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、イナズマシーザーにクビ差交わされて2着となった。

6月28日、中2週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 小雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

7月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったキャッスルブラウンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月21日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンマに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月25日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

12月14日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月27日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4歳（2004年）

1月12日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（9戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のマイネルクオリティを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月10日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の岳特別（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（10戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

11月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（12戦2勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。