ダンツトレジャー（2001年生、母ジゼルⅡ）

ダンツトレジャー（2001年6月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋宝物」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したジゼルⅡが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は様似渡辺牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、渡辺牧場から「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場され、山元哲二によって6,090万円で落札された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

1月5日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

1月31日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、4着に入った。

3月13日、中5週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したフサイチミラクルを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた6戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るバイロイトを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月31日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったクラクエンチーフに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月12日、中2週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2005年）

12月10日、約12か月の休養明けで迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったグレートボヤージュにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5歳（2006年）

1月5日、中1週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた13戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のチョウノゾミをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

2月11日、中2週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた15戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた16戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2500m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（福島芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中克典騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロテディベアを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

10月14日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた20戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

6歳（2007年）

12月2日、約13か月半の休養明けで迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず16着に終わった。