ダノンファラオ（2017年生、母クリスプ）

ダノンファラオ（2017年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のAmerican Pharoah（当時5歳）と交配したクリスプが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のジャパンダートダービー(Jpn1)に勝利した他、2020年の浦和記念(Jpn2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ダノックスによって1億9,440万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月26日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に出走。馬体重は526kg。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、デュードヴァンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のニュートンテソーロに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月23日、中1週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのカトレア賞（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

3歳（2020年）

2月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のアポロアベリアに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

3月28日、中5週で迎えた5戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月6日、中5週で迎えた6戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたバーナードループ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい14着に敗れた。

7月8日、中5週で迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイメイコリーダを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

9月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた9戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で坂井瑠星騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

11月3日、中4週で迎えた10戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で坂井瑠星騎手（6戦2勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のロードブレスをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

12月29日、中4週で迎えた12戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

4歳（2021年）

1月27日、中3週で迎えた13戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月17日、中6週で迎えた14戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエルデュクラージュに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを奪取した。

6月30日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月29日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサルサディオーネに半馬身届かず2着となった。

11月3日、中4週で迎えた17戦目は、Jpn1のJBCクラシック（金沢ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた18戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

5歳（2022年）

3月23日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5月21日、中7週で迎えた20戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた21戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

8月7日、中7週で迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず14着に終わった。

6歳（2023年）

3月26日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

5月24日、中7週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた24戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた25戦目は、短夜賞（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

7月28日、中4週で迎えた26戦目は、橘オープン（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた27戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、くろゆり賞（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

8月27日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、イヌワシ賞（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。