ティアップハーレー（2006年生、母ネーハイエンプレス）

ティアップハーレー（2006年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ハーレー彗星」。毛色は栗毛。種牡馬のボストンハーバー（当時12歳）と交配したネーハイエンプレスが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は佐々木恵一。戦績は、中央平地23戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年のアクアラインステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、佐々木恵一から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、田中昇によって1,155万円で落札された。

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月9日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳戦のUAE賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

12月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したサルバドールアスカを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

2月21日、中9週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のモアザンストームに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたゴールドエンデバー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の闘魂で渋太く持ち堪えて、最後は2着のメイショウオーラに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

6月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

8月16日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦2勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

9月20日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレンティラヴを鮮やかな末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

10月3日、中1週で迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

12月6日、中8週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のハイエモーションをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2010年）

2月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

4月18日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦4勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

5月29日、中5週で迎えた14戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい12着に終わった。

8月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月3日、中6週で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の中山オータムプレミアム（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の京都オータムプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き11着に終わった。

12月19日、中8週で迎えた18戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月5日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

6月5日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は勢いを失って16着に終わった。

6月12日、連闘で迎えた21戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の川中島ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた23戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。