カルムパシオン（2013年生、母ヴィクトリアアイ）

カルムパシオン（2013年4月16日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「静かな情熱（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時13歳）と交配したヴィクトリアアイが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地25戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2017年の北國新聞杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

1月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は518kg。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

4月2日、中9週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

4月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のロバストミノルに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月7日、中1週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

8月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

9月18日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

10月23日、中4週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハローマイディアに2馬身の差をつけて2勝目を収める

11月5日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着を確保した。

12月10日、中4週で迎えた11戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて16着に敗れた。

4歳（2017年）

2月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

6月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

7月2日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1900m 雨/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のストライクイーグルを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

7月15日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、3着に入った。

8月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、コパノアラジンに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

9月9日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のワンダーピルエットをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月29日、中2週で迎えた20戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の御陵ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

5歳（2018年）

1月6日、中9週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいいところがなく15着に終わった。

3月24日、中5週で迎えた24戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた25戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。