エッセイスト（2003年生、母トコア）

エッセイスト（2003年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「随筆家」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したトコアが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地7戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって1,575万円で落札された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

2月25日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は492kg。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーセンブレイクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月2日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたマチカネゲンジ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

5歳（2008年）

5月25日、約25か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。

9月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスエズ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月28日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクリノアドベンチャをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。