イッセキニチョウ（2009年生、母ハツネスキップラヴ）

イッセキニチョウ（2009年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「一石二鳥。一つのことをして二つの利益を得る」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンワシントン（当時18歳）と交配したハツネスキップラヴが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は柏木一則。戦績は、中央平地23戦0勝2着1回、地方25戦6勝。主な勝ち鞍は2012年の食のブランド「淡路島」特別(B2)。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

12月3日、デビュー戦は鈴来直人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

3歳（2012年）

1月14日、中5週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

2月21日、中4週で迎えた3戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインドリーム特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3月29日、中4週で迎えた4戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトパンジー特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり6着に終わった。

6月2日、中8週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。最後は、勝ったタケデンザビエルから1馬身1/4差の2着となった。

8月26日、連闘で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた8戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニホンピロルーシーに3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月5日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C2（園田ダート1230m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラグラシアスに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月19日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上C1（園田ダート1230m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るニホンピロルーシーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月1日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のモントレルドに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月13日、中1週で迎えた12戦目は、食のブランド「淡路島」特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシルクアリオンに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

11月28日、中1週で迎えた13戦目は、やつで賞（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で川原正一騎手（5戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

4歳（2013年）

1月27日、中8週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず最後はドクトルコスモと並んで7着同着となった。

4月7日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

8月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（3戦0勝）。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。5着を確保した。

10月5日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の飛翼特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月16日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月7日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岩部純二騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

5歳（2014年）

1月5日、中3週で迎えた22戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

4月20日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は岩部純二騎手（7戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

5月24日、中4週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

6月15日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

8月10日、中7週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩部純二騎手（8戦0勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

9月7日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下の雷光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（9戦0勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。11着に終わった。

10月18日、中5週で迎えた28戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月8日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

6歳（2015年）

4月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

6月3日、中5週で迎えた32戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

7月22日、中6週で馬体重を前走から19kg減らして迎えた33戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、アルファルド特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

12月16日、約5か月の休み明けで迎えた34戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、酒米の王様山田錦杯（園田ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

7歳（2016年）

1月2日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

1月27日、中3週で迎えた36戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

2月18日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた37戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、（株）山口シネマ賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた38戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、アイオライト特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた39戦目は、なのはな賞（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は下原理騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

3月30日、中1週で迎えた40戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は竹村達也騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた41戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で竹村達也騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

4月21日、連闘で迎えた42戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 雨/重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るポンテアンジェロを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりに勝利を挙げた。

5月12日、中2週で迎えた43戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は木村健騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた44戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた45戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（3戦1勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた46戦目は、松本幸祐騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1二（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた47戦目は、3歳以上C2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた48戦目は、3歳以上C2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は松本幸祐騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。