ヒダカブライアン（1994年生、母ミスマーベラス）

ヒダカブライアン（1994年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時9歳）と交配したミスマーベラスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）中山牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着2回、地方1戦0勝。1997年の毎日杯(G3)で2着に入った他、1997年の六甲ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額3,811万円（38.11万×100口）で一口馬主が募集された。

柴田政見厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

9月15日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフィールドミスワキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月5日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るヨドノサフランを上がり1位の末脚で半馬身差し切って断トツの支持に応えた。

3歳（1997年）

3月23日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたテイエムトップダン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月13日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に敗れた。

5月4日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

10月12日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2のスーパーダートダービー（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のクイーンソネットに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（1998年）

1月5日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

2月28日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

11月22日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた13戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

12月27日、中4週で迎えた14戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を使えず3着に敗れた。

5歳（1999年）

2月28日、中8週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月6日、中4週で迎えた19戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、テイエムトッキューに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月14日、約5か月半の休み明けで迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた21戦目は、S.セラーズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’99ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

6歳（2000年）

3月5日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、5歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着を確保した。

3月26日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

7歳（2001年）

6月3日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた24戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

8月12日、中5週で迎えた26戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

10月20日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

11月17日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。