ダイナナボール（1985年生、母シヨウウインド）

ダイナナボール（1985年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のボールドコンバタント（当時22歳）と交配したシヨウウインドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は漆原なみ子。戦績は、中央平地20戦2勝2着2回、地方11戦3勝。主な勝ち鞍は1988年の4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

6月18日、デビュー戦は上籠勝仁騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。17頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、6着に入り込んだ。

7月3日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

7月9日、連闘で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

9月17日、中9週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で上籠勝仁騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で上籠勝仁騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

11月12日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で上籠勝仁騎手（5戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったタイセイソブリンを半馬身捉え切れず2着となった。

11月20日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で上籠勝仁騎手（6戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るムービングレディーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月3日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で上籠勝仁騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で上籠勝仁騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカツトップルーラーに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（1989年）

1月5日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で上籠勝仁騎手（9戦2勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた11戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月11日、中7週で迎えた12戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月26日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

11月19日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた15戦目は、J.ベラスケス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったメイショウロイヤルを半馬身捉え切れず2着となった。

12月16日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

5歳（1990年）

1月6日、中2週で迎えた17戦目は、合谷喜壮騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

9月8日、約7か月の休養明けで迎えた19戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた20戦目は、安達昭夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

11月28日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、田中敏和騎手を鞍上に迎えて、B1 B2ロ（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた22戦目は、B2ロ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中敏和騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（1991年）

1月4日、中1週で迎えた23戦目は、B12ロ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中敏和騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月9日、約9か月半の休養明けで迎えた24戦目は、一般C2ニ（中京(地)ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中敏和騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた25戦目は、C2ハ（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中敏和騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた26戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、C2ハ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のスワローピッピーに1馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

12月3日、中2週で迎えた27戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、C2イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた28戦目は、C2イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

7歳（1992年）

1月3日、中1週で迎えた29戦目は、白坂芳文騎手を鞍上に迎えて、C2ロ（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた30戦目は、C2ロ（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で白坂芳文騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のフエートエンゼルをクビ差制して勝利を手中に収めた。

3月7日、中4週で迎えた31戦目は、戸梶由則騎手を鞍上に迎えて、一般C4-5（高知ダート1300m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のスティールテイオウに4馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。