サトノエピック（2021年生、母ランドオーバーシー）

サトノエピック（2021年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+叙事詩(歴史的な出来事や英雄の話を書いた詩)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時9歳）と交配したランドオーバーシーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年の東京ダービー(Jpn1)で2着に入った他、2024年のユニコーンステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、里見治によって9,020万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

10月21日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

12月3日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したウインマクシマムを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

1月13日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリアルビギニングに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月10日、中4週で迎えた5戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のメイプルタピットに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月27日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったラムジェットに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月5日、中5週で迎えた7戦目は、3歳Jpn1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったラムジェットにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

10月2日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。