エピソードシチー（2000年生、母ミヤノスカーレット）

エピソードシチー（2000年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「逸話のこと競馬史に逸話を残す。＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時8歳）と交配したミヤノスカーレットが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はWing Farm。戦績は、中央平地16戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2003年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,800万円（3.6万×500口）で一口馬主が募集された。

中野渡清一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

8月11日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は502kg。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

10月27日、中7週で迎えた3戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた4戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るローランジニーを豪快な末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

11月30日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた6戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったタマモリッチにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

3歳（2003年）

1月11日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

1月26日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

2月16日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下のカトレア賞（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

3月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で武士沢友治騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったヒシアトラスにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

4月20日、中2週で迎えた12戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るクーカイを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って雨下の激闘を制した。

5月3日、中1週で迎えた13戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武士沢友治騎手（7戦1勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

6月29日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（8戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（9戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

4歳（2004年）

7月4日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた16戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。