アイオリア（2022年生、母スズカエルマンボ）

アイオリア（2022年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「古代ギリシア都市国家群があった地方名」。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルスティール（当時10歳）と交配したスズカエルマンボが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は服部牧場。主な勝ち鞍は2025年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、服部牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、井山登によって3,300万円で落札された。

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2024年）

10月5日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。馬体重は502kg。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

12月7日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、オタマジャクシに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2025年）

1月5日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

3月2日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオンクラウドナインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月23日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

8月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

8月31日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山和生騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブレイジングスターをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

10月19日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（6戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。