シゲルコング（2014年生、母ドゥオナー）

シゲルコング（2014年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋王（デンマーク語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時11歳）と交配したドゥオナーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は増本良孝。2016年の全日本2歳優駿(Jpn1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、グランデファームから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、森中蕃によって1,252.8万円で落札された。

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

7月24日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた2戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したハルクンノテソーロを差し切れず、2馬身差の2着となった。

8月28日、中1週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のスズカグラーテに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月15日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた6戦目は、2歳500万下のオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシゲルベンガルトラをハナ差振り切って2勝目を奪取した。

12月14日、中4週で迎えた7戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったリエノテソーロにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2017年）

2月19日、中9週で迎えた8戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。8頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

5月4日、中4週で迎えた11戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

6月18日、中5週で迎えた12戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた13戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（6戦2勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた14戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

10月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた17戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

4歳（2018年）

1月14日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、抜け出したコパノマイケルにハナ差届かず2着となった。

1月27日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

2月17日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

11月11日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた24戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた25戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2018ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド中山2戦（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の勝負根性でどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着を確保した。

5歳（2019年）

1月13日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

3月10日、中7週で迎えた27戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた28戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

12月15日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた29戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（2020年）

2月8日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた30戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のケイブルグラムをアタマ差制して久々に白星を挙げた。

4月4日、中3週で迎えた32戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で草野太郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月11日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で草野太郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。7着に終わった。

2020年8月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月5日、中7週で迎えた34戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、池田湖特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

2020年9月19日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。