エネアド（2009年生、母キュー）

エネアド（2009年1月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「エジプト九柱の神々。ギリシャ語で『９』を意味をするエネアより」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したキューが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地31戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2015年の外房特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額6,000万円（15万×400口）で一口馬主が募集された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月27日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミルドリームをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

12月24日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

3歳（2012年）

1月22日、中3週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 小雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したバンザイにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

3月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったホーカーテンペストにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

4月22日、中6週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のトシザグレイトに2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6月2日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のルアーズストリートを半馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

10月13日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

12月8日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

4歳（2013年）

7月27日、約7か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

5歳（2014年）

1月12日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

2月18日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

3月16日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（9戦2勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月8日、中6週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 小雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

9月28日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の寺泊特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

10月25日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

6歳（2015年）

1月4日、中9週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

6月20日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

8月1日、中5週で迎えた23戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

9月5日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず最後はファルスターと並んで7着同着となった。

9月27日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサトノアッシュをアタマ差振り切って久々に勝利を挙げた。

11月1日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず17着に終わった。

7歳（2016年）

3月20日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

7月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、最後はドラゴンストリートと並んで4着同着となった。

8月13日、中5週で迎えた30戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

10月15日、中8週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが鈍く18着に終わった。