カスクドール（2007年生、母キュンティア）

カスクドール（2007年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「バラの品種名」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時14歳）と交配したキュンティアが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地15戦1勝。主な勝ち鞍は2009年の2歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月11日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。17頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

10月31日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のローザフィオーレに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

3歳（2010年）

2月6日、中7週で迎えた5戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

3月21日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた6戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

4月18日、中3週で迎えた7戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

8月28日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

9月12日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2011年）

2月13日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下の山国川特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

4月2日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5月1日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

6月25日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の鹿ケ谷特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。