ヴァンベールシチー（2014年生、母ケープタウンシチー）

ヴァンベールシチー（2014年4月23日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「緑の風(仏)+冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したケープタウンシチーが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は幌村牧場。主な勝ち鞍は2019年の飯盛山特別(500万下)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,100万円（4.2万×500口）で一口馬主が募集された。

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

5月7日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は422kg。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオメガジェルベーラを半馬身振り切って初白星を挙げた。

5月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

10月8日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた5戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩船特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた6戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月10日、中2週で迎えた7戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2018年）

1月6日、中3週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、5着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

5月20日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の高田城特別（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

7月22日、中8週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の栗子特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月29日、中9週で迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

11月17日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2019年）

1月20日、中5週で迎えた15戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンシロウをハナ差振り切って久々に美酒を浴びた。

7月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの松島特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月18日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

10月27日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい7着に終わった。

6歳（2020年）

2月23日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

5月2日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの福島放送賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

9月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた22戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2000メモリアルテイエムオペラオーカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

11月7日、中6週で迎えた23戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの土湯温泉特別（福島芝2600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

7歳（2021年）

1月17日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

3月20日、中8週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた25戦目は、4歳以上2勝クラスの館山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた26戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの明石特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上2勝クラスの石和特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた28戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの安城特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

7月10日、中8週で迎えた29戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの猪苗代特別（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

7月18日、連闘で迎えた30戦目は、3歳以上2勝クラスの信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

8歳（2022年）

1月15日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた32戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの茶臼山高原特別（中京芝2200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

3月5日、連闘で迎えた34戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

2022年3月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。