フミノパラダイス（1994年生、母フミノオスカー）

フミノパラダイス（1994年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダイヤモンドショール（当時15歳）と交配したフミノオスカーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は山岡ファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着2回、地方1戦0勝。1997年の摩耶ステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、1997年のアネモネステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

9月8日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のピッコラミーアに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月12日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のトウカイパステルに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

11月2日、中2週で迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

3歳（1997年）

3月15日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタニノマウナケアをクビ差振り切って休養明けの一戦を制した。

4月6日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

5月25日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

10月11日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、オーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月22日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、富士ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったマサラッキに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4歳（1998年）

1月31日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

10月21日、約9か月の休養明けで迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた18戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（5戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

5歳（1999年）

1月9日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

1月23日、中1週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したライトバウアに半馬身届かず2着となった。

2月13日、中2週で迎えた21戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた22戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

3月6日、連闘で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（7戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。