ナリノパシオン（2012年生、母ココナッツパルム）

ナリノパシオン（2012年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主名より＋情熱（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時17歳）と交配したココナッツパルムが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦1勝、地方7戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ブラッドメアから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、成塚清志によって1,785万円で落札された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

8月2日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。17頭立ての11番人気で18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

10月25日、中7週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスターチェイサーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2015年）

8月23日、約8か月半の休養明けで迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に終わった。

9月21日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

4歳（2016年）

1月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

2月14日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた10戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 雨/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

3月5日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

4月17日、中5週で迎えた12戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

6月25日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

11月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から41kg戻して迎えた14戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、よこすかポートマーケット記念（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた15戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、東松山の農産加工品賞（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、コスモデレガンスに半馬身交わされて2着となった。

12月13日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、一般C1六七（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

5歳（2017年）

1月3日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1四五（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

1月20日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、深谷市「ふっかちゃん」カップ（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

1月31日、中1週で馬体重を前走からさらに11kg減らして迎えた19戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ヴィクトリーチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた20戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着を確保した。