ピサノマッカラン（1997年生、母バルチックチル）

ピサノマッカラン（1997年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSeattle Slew（当時23歳）と交配したバルチックチルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地14戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

7月9日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のホクトプレシアスに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月30日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

4歳（2001年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したシルクエスペランサにハナ差届かず2着に惜敗した。

2月25日、中5週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月4日、中9週で迎えた7戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続でK.デザーモ騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のクールランニングをハナ差振り切って2勝目を掴み取った。

6月30日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブルーフレンチに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月4日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

9月16日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月22日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

5歳（2002年）

4月6日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに22kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に敗れた。