アサカディオネ（2017年生、母アサカプティット）

アサカディオネ（2017年4月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ギリシャ神話に登場する女神」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したアサカプティットが20歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は協和牧場。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月26日、デビュー戦は中井裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したタマモアテネを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

11月17日、中2週で迎えた2戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウカッサイにクビ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2020年）

2月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグラナートロートに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のキュウドウクンに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

8月1日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

11月15日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのドンカスターカップ（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

4歳（2021年）

2月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの伊万里特別（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ジャスパーイーグルにクビ差交わされて2着となった。

3月20日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

5月29日、中9週で迎えた10戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のジゲンをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

9月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

5歳（2022年）

1月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

5月1日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

11月6日、約6か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスのフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（3戦1勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

2022年11月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。