マピュース（2022年生、母フィルムフランセ）

マピュース（2022年3月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「かわいい子(仏)」。毛色は栗毛。種牡馬のMind Your Biscuits（当時9歳）と交配したフィルムフランセが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2025年の中京記念(G3)に勝利した他、2025年の桜花賞(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ブラッドメアから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、吉本雄二によって4,400万円で落札された。

和田勇介厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2024年）

8月24日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るエルムラントを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

10月26日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレイユールを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

3歳（2025年）

2月15日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦2勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったエンブロイダリーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月13日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦2勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

5月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦2勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

8月17日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンフォーエバーをクビ差だけ差し切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

10月19日、中8週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

11月29日、中5週で迎えた9戦目は、フランスギャロ賞キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。