ワンダーアームフル（2005年生、母ワンダーステラ）

ワンダーアームフル（2005年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋両手いっぱいの」。毛色は鹿毛。種牡馬のマリエンバード（当時8歳）と交配したワンダーステラが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地23戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月4日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に終わった。

3歳（2008年）

6月1日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月14日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

8月10日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（6戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンディーエスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋守騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

4歳（2009年）

4月26日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で石橋守騎手（8戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

5月2日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で石橋守騎手（9戦1勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスズカゲイルを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5月31日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

10月31日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったベストオーカンにねじ伏せられてアタマ差の2着に惜敗した。

5歳（2010年）

5月16日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた15戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（10戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（11戦1勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

7月24日、中7週で迎えた17戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

7歳（2012年）

2月12日、約19か月の休み明けで迎えた18戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京芝2200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着を確保した。

3月18日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた21戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート2000m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったクリサンセマムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月20日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、オークヒルパークにハナ差交わされて2着となった。