ニホンピロアンバー（2011年生、母ニホンピロエミリー）

ニホンピロアンバー（2011年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋琥珀」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時14歳）と交配したニホンピロエミリーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着3回。2014年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

6月29日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

9月1日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったミヤジカールソンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月6日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のヒカリセットを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月3日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の秋明菊賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のラインスピリットをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月8日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は酒井学騎手（4戦1勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

3歳（2014年）

3月16日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、ベルカントに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月13日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

4歳（2015年）

3月1日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

4月4日、中4週で迎えた11戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた12戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

7月5日、中8週で迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、勝ったスリーカーニバルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月26日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月5日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

5歳（2016年）

2月21日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた18戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。