トーホウアレス（2006年生、母トーホウアスカ）

トーホウアレス（2006年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の軍神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時12歳）と交配したトーホウアスカが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月8日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

4月19日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月6日、中6週で迎えた3戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

7月5日、中3週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーシンサニーデイに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月27日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったエーシンマダムジーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

1月24日、中3週で迎えた6戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニュージェットランに5馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月28日、中8週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京サンクスプレミアム（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5月15日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり14着に敗れた。

12月11日、約7か月の休養明けで迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユジェニックブルーに6馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

12月26日、中1週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八女特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5歳（2011年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の錦江湾特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

6歳（2012年）

1月5日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた13戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

3月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

5月6日、中8週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月26日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

7月21日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。