サンシチー（1989年生、母バイオレットシチー）

サンシチー（1989年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリードワンダー（当時11歳）と交配したバイオレットシチーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は井本文雄。戦績は、中央平地31戦3勝2着3回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1993年の襟裳特別(500万下)。

経歴

デビュー前

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月9日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は486kg。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

3歳（1992年）

4月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のコウエイダイヤに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月31日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

9月26日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた7戦目は、宮徹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の檜原湖特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい5着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮徹騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で宮徹騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月22日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮徹騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

12月12日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で宮徹騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、5着を確保した。

12月20日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で宮徹騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

4歳（1993年）

1月9日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で宮徹騎手（6戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で宮徹騎手（7戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したホーマンチカラを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月6日、連闘で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で宮徹騎手（8戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で宮徹騎手（9戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るワンダーレジサイドを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

2月27日、連闘で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の火の山特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で宮徹騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の宗像特別（小倉芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で宮徹騎手（11戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月4日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は13戦連続で宮徹騎手（12戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月25日、中2週で迎えた20戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたニューリーダー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月19日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6月26日、連闘で迎えた22戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したニシノセーブルに半馬身届かず2着に敗北した。

7月10日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の襟裳特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヤシャヒメに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月18日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の競馬法制定70周年記念芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月20日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は宮徹騎手（13戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた30戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

5歳（1994年）

3月6日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、北川和典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月26日、中2週で迎えた32戦目は、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に56kgの軽斤量で出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。7着に敗れた。