トキノミスオース（2004年生、母トキノナイスレディ）

トキノミスオース（2004年3月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋女性＋父名」。毛色は鹿毛。種牡馬のオース（当時8歳）と交配したトキノナイスレディが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は木村二三夫。戦績は、中央平地11戦0勝2着3回、地方6戦2勝2着1回。2007年のロジータ記念(牝S2)に勝利した他、2007年の東京シンデレラマイル(牝S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月2日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3歳（2007年）

2月18日、中8週で迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月10日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3月31日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したユウターストライプに半馬身届かず2着となった。

6月2日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月10日、連闘で迎えた8戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたヤマニンノベリスト決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

6月30日、中2週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したナイスプレゼンターを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月12日、中9週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、爽秋特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るニイタカヴァンクルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月7日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳S2のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のオルビアに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月30日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ベルモントノーヴァに半馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2008年）

2月27日、中7週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

5歳（2009年）

4月16日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦の卯月特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井英光騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。